著者:一般社団法人埼玉県塗装職人協会 理事・北地隆男。
外壁・屋根塗装の見積書を業者に依頼すると、見積書が出てきます。その際には「これはどういう意味?」という用語が出てくるかもしれません。勿論、大半の業者の職人は丁寧に説明してくれると思いますが*、出てきやすい用語を知っていると職人の説明を理解しやすくなります。また職人に対して必要な質問をしやすくなり、見積の妥当性や発注するかどうかの判断が適切になります。
その中でもよく出やすい用語が覚えている付帯部です。外壁以外の住宅の外部にあるパーツのことを指します。 主に次のような部分が含まれます。
*一部、そうではない業者があるかもしれませんが、埼玉県塗装職人協会に所属す職人は、透明性を担保を徹底しています。
付帯部の種類 | 特徴 | 役割 |
雨樋(あまどい) | 雨水を排水する管。 | 屋根に降った雨水を集めて地上や下水に流すための排水設備。 |
横樋(よこどい) <雨樋の一部> | 屋根の端(軒先=屋根の最先端)に取り付けられるれる水平な樋。 | 雨水を集めて立樋へ流す。 |
縦樋(たてどい) <雨樋の一部> | 雨樋の地面との垂直部分。外壁に沿って設置される。 | 横樋から流れてきた雨水を地面に排水。 |
破風板(はふいた) | 屋根の端に取り付けられる板。屋根三角の側面、ケラバ部分(屋根の傾斜部分)に斜めに取り付けられる。 | 風雨から建物・屋根部材を守る。美観保持。 |
鼻隠し | 屋根の先端部分に取り付けられた横板状の部材。屋根の軒先側に取り付けられる。屋根正面を守る横向きのフタ。屋根の垂木(鼻)を隠すため、鼻隠しと呼ばれる。 | 風雨から建物・屋根部材を守る。雨樋を固定。美観保持。 |
ケラバ | 屋根の傾斜がある側の端。屋根側面で外壁より出っ張っている部分。 | 風雨から建物を守る |
軒先(のきさき) | 屋根の端の外側部分、建物から張り出している箇所。 | 雨風、日差しから建物を守る。 |
軒天(のきてん) | 屋根の軒先の裏側にある天井部分。屋根の張り出した部分の真下。ケラバ・破風の裏側も軒天に含まれる。 | 通気性を保ちつつ、美観保保持。 |
雨戸・シャッター | 屋根に降った雨水を集めて地上や下水に流す為の排水設備 | 窓の保護、防犯対策 |
水切り | 外壁や窓枠などから雨水が内部に侵入しないようにする為の部材。 | 左記 |
笠木 | 堀、手すり、パラペット(屋上・バルコニー・階段の端にある低い壁)の上部に取り付けられる仕上材。 | 雨水侵入防止、美観、構造物保護 |
鉄部(玄関ドア・手すりなど) | 外装の一部 | サビ・腐食 |
手摺(鉄部ともいう) | バルコニー・階段・屋上の縁に設置される安全設備。 | 左記 |
玄関 | 家の入口 | 左記 |
雨どい


雨樋(横樋は屋根側面、縦樋は外壁に沿って取り付けられる)

軒先・軒天・破風板・鼻隠し・ケラバ・雨樋
ケラバと破風板は以下写真のように別構造の場合もあれば、一体化している場合もある。
また軒天は破風板の裏側部分(ケラバと破風板が一体化している場合はその裏側部分)も含まれる。

ケラバ・破風板(屋根の側面構造であるケラバの側面に化粧材として取り付けられる。写真では白い箇所。ケラバと破風板が一体化しているケース。軒天=ケラバと破風板の裏側も微かに見える)


軒先・軒天・ケラバ・破風板(写真はケラバ・破風板の裏側にある軒天)

軒先・軒天(写真は鼻隠し・破風板の裏側にある軒天)

雨戸・シャッター


玄関

手すり


バルコニー・ベランダ


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