著者:一般社団法人埼玉県塗装職人協会 理事・北地隆男。
コーキングとは、コーキング材==シーリング材を使って建物の隙間や継ぎ目を密封する作業のことで、
➀防水対策(外壁の継ぎ目や浴槽・キッチンまわりなど、水が侵入しやすい箇所を塞ぐことで漏水を防止)
➁衝撃吸収・劣化防止:壁や浴槽などの建材同士がぶつかるのを防ぎ、摩擦や衝撃による破損を抑制
を目的としますが、今回は特殊な構造である窯業サイディングにおけるコーキングについて図解イラストにてご説明します。

コーキングに関する以前の投稿リンクもご覧になってください。
コーキングとは?基礎知識まとめ~用語説明シリーズ – 【公式】埼玉県塗装職人協会

また窯業系サイディングとは、外壁材の意一種(他には「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」「モルタル」「ALCボード」「タイル」・・・詳しくは別記事or公式ブログ「さいたま塗装ラボ」にて)。セメントと木材繊維などを薄い板状に加工した外壁材で、製造過程で窯の中で高熱処理されるため、「窯業系」と呼ばれています。窯業系サイディングは、安価でデザインが豊富であり、耐震性や耐火性にも優れた機能性があり、日本で使われる外壁材の約7~8割を窯業系サイディングが占めています。窯業系サイディングにもいくつか種類があり、タイル調、レンガ調、木目調、コンクリート調、塗り壁調、フラット調等があります。外壁の種類とサイディングについては、以下の公式ブログ「さいたま塗装ラボ」の記事リンクもご覧になってください。

さて本題です。以下イラストは窯業系サイディングにおける代表的な構造です。
「ハットジョイナー」は窯業系サイディングで使われる金属製の部材で、以下の役割と目的があります。
➀サイデイング目地からの防水
➁シーリング材の下地
➂サイディングのずれや動きを吸収
④防火性を高める

窯業系サイデイングで使われる構造物としては、木材の他にコンパネ(構造用合板、針葉樹合板)、軽量用鉄骨下地(Cチャン、Zバー)があります。また窯業系サイディングにおけるシーリング材の接着について、メーカーの使用基準としてはサイディングボードの側面2面のみであり、ハットジョイナーにより底面への接着は防止されますが、厚みが十分取れない場合や底面接着防止を強化する場合、バックアップ材等を入れるケースがあります。尚、底面接着させない理由は、底面接着するとシーリング材が外壁の伸び縮みに対応できず、シーリング材のひび割れ、剥がれ、漏水しやすくなるためです。




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