著者:一般社団法人埼玉県塗装職人協会 理事・北地隆男。
「必要とわかっている。でも今は難しい」という現実「10年に一度の塗装が目安」「早めの対策が家を守る」と言われても、現実は厳しいものです。急かされていると感じることがあるかもしれません。決して小さい金額ではありませんし、「他にも色々お金掛かるし・・・」というように他の生活費との兼ね合いを考えると、すぐには決断できない人も多いはずです。実際、「必要とは思うけれど、今は難しい」と外壁塗装を先延ばしにしているご家庭も少なくありません。ただ、先送りすることで生じるリスクについても知っておく必要があります。
1. 塗装しないまま放置すると、どうなるのか?
塗装の目的は見た目だけではなく、外壁の防水・保護です。長い期間、未施工のまま放置すると、以下のように劣化が進んでいきます。
(1)短期(見た目の劣化):色あせ、チョーキング、コケや藻の発生

(2)中期(保護機能の低下):細かいひび割れ、軽度なコーキングの劣化、軽度な水分侵入

(3)長期(構造ダメージ):内部腐食、カビやシロアリ被害、雨漏り、塗装剥がれ、前項(2)中期(保護機能低下)にある重度な症状(ここまで進行すると、塗装だけでは済まず、高額な修繕費が必要)

2.完全放置はNG。最低限の対策でリスクを抑える
「今は塗装できない」としても、何もしないのは危険です。以下のような対応を行っておいた方が良いです。
(1)簡単なセルフチェックと応急処置
➀ヒビやコーキングの割れがあるか?・・・ある場合、市販の補修材で塞ぐ
➁コケやカビがあるか?・・・ある場合、洗浄して除去する。
*前項2(3)長期(構造ダメージ)に記載の補修レベルの場合、個々人での対応は難しいと思われます。

(2)部分塗装(例えば北側・ベランダなど)や部分補修をプロの業者に依頼。
住宅全体の塗装、リフォームだけでなく、部分塗装、部分補修に応じてくれる業者もあります。
*作業効率や足場費用他を考えると決してコストパフォーマンスは良くありませんが・・・



(3)自治体によっては補助金・助成金が利用できる場合もあるので、事前に調べておく。
埼玉県・自治体別の外壁/屋根塗装補助金・助成金一覧 – 埼玉県塗装職人協会ラボ
3.「今はやらない」と決めたなら、準備はしておくべき
今すぐ施工しない場合も、以下を意識しておくことで後悔を防げます。
(1)住宅の状況、優先度を把握する為に、点検だけでもしておく。
正確な診断の為にできればプロに頼みたいところです。勿論やらないよりは自分でも点検する方が良いです。尚。埼玉県塗装職人協会では点検だけでも対応いたします。

(2)必要資金を逆算し備える。
外壁・屋根の傷みが深刻でどうしても塗装工事が必要な場合でも必要お金を用意できない場合、分割払い・ローンという方法もあります。但し利息が掛かる借金です。先延ばしにする事により後で余計なお金が掛かったり、家の寿命が縮むことを天秤にかけて、やはり「借金してもいまやる方が良い」と判断した場合の最終手段です。

(3)補助金やキャンペーン情報を定期的にチェックする。
埼玉県・自治体別の外壁/屋根塗装補助金・助成金一覧 – 埼玉県塗装職人協会ラボ
(4)少し先の事でも、2〜3社の見積もりを取り信頼できる業者を探しておく。

4.「やらない=悪」ではないが、目を背けないことが大切
塗装は家を守る大切なメンテナンスです。とはいえ、経済的に今すぐやるのが難しいなら、最低限の備えをしつつ、無理のないタイミングを見極めることも賢明な選択です。「今はやらない」も立派な判断。ただし、放置するリスクを知り、できる対策を講じることが、住まいを守る第一歩となります。


埼玉県塗装職人協会では、外壁の状態確認・診断を無料で実施中!
無理な営業は一切いたしませんので、「ちょっと気になるな…」くらいでもお気軽にご相談ください。



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