著者:一般社団法人埼玉県塗装職人協会 理事・北地隆男。
外壁塗装は、相場や品質が見えにくいからこそ、営業トークに左右されやすい傾向があります。だからこそ、「その場で決めない」「一度、家族や専門家に相談する」ことが、思っている以上に重要です。そして営業トークに出てくる「今だけ」は、たいてい「今だけじゃない」です。良いものもあるので、営業されて何かを契約したり購入する事自体を否定はしませんが、契約・購入する前に必ず一度立ち止まって考えてください。
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よくある外壁塗装トラブル事例と原因の紹介 – 埼玉県塗装職人協会ラボ
1. 一人暮らしの高齢者が狙われやすい
訪問営業による外壁塗装やリフォームの契約トラブルが後を絶ちません。特に一人暮らしの高齢者は、「感じの良い営業マン」による親切な説明に安心してしまい、冷静な判断ができなくなる可能性があります。
(1)典型的な営業トークの例
以下のような言葉には要注意です。
- 「近くで工事していて、足場を組んでいるから今だけ安くできる」
- 「今日契約してくれたら特別に値引きする」
- 「他の家でもやっているので安心です」
- 「〇〇様のお宅だけ特別」
人は損をしたくない心理に弱いですし、「他の家でも・・・」に安心してしまいがちです。

(2)見積書のチェックポイント
「足場代が半額になる」の様な一見お得に聞こえるセールストークや、一見安く見える金額見積書でも、以下の点が不明確であれば危険です。
- 使用する塗料の種類・・・塗料ランクの違いで費用はだいぶ変わります。
- 施工の具体的範囲・・・下地処理・補修範囲の内容や塗装回数の違いで費用は変わります。
- 保証やアフターサービスの有無・・・保証がないということは見積書上の施工内容より手抜きをするリスクがあります、手抜きをすると後で瑕疵が出る可能性がある事を塗装業者は分かっているからです。
これらが曖昧なまま契約すると、品質トラブルにつながる恐れがあります。
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(3)クーリングオフ制度を正しく理解する。
お客様の意思ではなく、営業マンが任意にお客様を訪問した結果としての契約は、契約後8日以内であれば無条件でキャンセル可能です。その場合の「足場をもう手配したのでキャンセル料(違約金)がかかる」といった説明は嘘か誤りです。冷静に対応し、消費者センターなどに相談しましょう。

(4)そもそも勢いで契約してしまう前に家族や専門家への相談をしてください。
訪問営業や電話営業自体を否定するわけではありません。どんな業界でも、本当に良いものだったら「その日に決めてもらう工夫」が必要ですし、それがお客様の為になる事は多々あります。勿論誠実でお客様の為を考えてくれる良い営業マンはいます。でも、「相手の無知につけこみ騙す」事は営業マンとしては絶対にやってはいけない事です。「今だけ」「〇〇様だけ特別」といった営業マンのセールストークに惑わされず、大きな契約をする前には必ず信頼できる第三者に相談することが重要です。契約書にサインする前に、必ず一度立ち止まって考えてください。不安があるなしに関係なく、家族に相談するか、他の専門業者に相談しセカンドオピニオンを聞いてみることです。

こういったトラブルが起こる可能性は大手か個人店かを問いません。大手でも起こり得ます。そんなトラブルが起こった場合や営業マンに急かされて契約するかどうか迷っていらっしゃる場合は、工事の発注可能性に関係なく埼玉県塗装職人協会に是非ご相談ください。

一般社団法人 埼玉県塗装職人協会では、中立的な立場から、お客様に安心できる塗装のご相談を承っております。「どの業者に頼めばいいか分からない」「見積もりが妥当かどうか見てほしい」という方は、発注の可能性に関係なく一度お問い合わせください。無理な営業は一切いたしませんので、「ちょっと気になるな…」くらいでもお気軽にご相談頂いても結構です。



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