著者:一般社団法人埼玉県塗装職人協会 理事・北地隆男。
外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの際は、主に「ローラー(ローラーブラシ)」と「刷毛(ハケ)」の2種類の道具を使用します。それぞれに細かい種類があり、壁の素材や形状、仕上がりの目的に応じて使い分けられます。

(1)ローラー(ローラーブラシ)
広い面を効率よく塗るための道具で、塗装作業の中心を担います。
<ローラーの種類と特徴>
➀ウールローラー(毛が長い)
→ 吸い込みがよく塗料を多く含む。凹凸のある面に強い。モルタルやリシン仕上げの壁に適している。

➁短毛ローラー(3~10mm)
→ 滑らかな仕上がりで、塗膜が薄い。金属面やサイディングなどの平滑な外壁に適している。

➂中毛ローラー(約13mm)
→ 含みと仕上がりのバランスが良く、さまざまな外壁に対応できる。

➃長毛ローラー(20mm以上)
→ 塗料をたくさん含み、厚塗りに適している。リシンやスタッコなどの凹凸が激しい壁向け。

➄マイクロファイバーローラー
→ 飛び散りが少なく、滑らかで美しい仕上がりに。住宅の外壁や細かい模様にも対応。

(2)刷毛(ハケ)
ローラーが使えない細かい場所や仕上げの際に使用する道具です。
<刷毛の種類と特徴>
➀筋違い刷毛(斜めの毛先)
→ コーナーやサッシ周り、壁の隅に塗るのに適している。

➁平刷毛(平らな毛)

→ 木部や金属部、小面積の塗装に使用。均一に塗れる。
➂目地刷毛(鉄骨刷毛)
→ 細く毛が硬めで、シーリング材の上や細い溝に適している。

➂タッチアップ刷毛
→ 小さな塗りムラやはみ出しなど、仕上げの補修用に使われる。

以上のように、外壁塗装で下塗り以降の道具だけでもには壁の状態や部位に応じたさまざまな道具が使われており、適切な道具を選ぶことで仕上がりの品質が大きく変わるので、塗装職人は適切な道具選びにもこだわりを持って作業しています。

一般社団法人 埼玉県塗装職人協会では、中立的な立場から、お客様に安心できる塗装のご相談を承っております。「どの業者に頼めばいいか分からない」「見積もりが妥当かどうか見てほしい」という方は、発注の可能性に関係なく一度お問い合わせください。無理な営業は一切いたしませんので、「ちょっと気になるな…」くらいでもお気軽にご相談頂いても結構です。



一般社団法人埼玉県塗装職人協会
〒330-0845 埼玉県さいたま市大宮区仲町2-71 ソシオ大宮4F
TEL: 0120-987-025
MAIL: info@埼玉県塗装職人協会.jp
URL: https://埼玉県塗装職人協会.jp/


コメント